ジカ熱は日本で発生する?妊婦は要注意なジカ熱の症状と対策

蚊を媒介とするウイルス性感染症の「ジカ熱」。2016年リオオリンピック開催地のブラジルで流行し、話題になりました。ジカ熱は日本でも発生するのでしょうか?感染時に現れる症状や対策法とは?日本の妊婦や赤ちゃんも注意しておきたいジカ熱についてご説明します。

ジカ熱とは?日本での発生例は?

指にとまった蚊

ジカ熱は、蚊が媒介する「ジカウイルス」に感染することで発症する感染症です。

1947年にウガンダの猿から初めて分離され、ヒトへの感染は1968年に初めて確認されました。アフリカ大陸やミクロネシア、ポリネシア、南アメリカなど、熱帯性気候のエリアで流行しています。

日本へのウイルスの輸入例は2016年時点で3例(※1)ですが、日本国内で感染した例はありません。

ジカ熱はどうやって感染する?

ジカ熱は、「ジカウイルス」を媒介するネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染します。

潜伏期間は約2日から12日程度で、その後症状が発生します。

妊娠中の女性がジカウイルスに感染すると、胎児へ感染する場合もあります。また、輸血や性行為によって感染することもあります。

ジカ熱の症状は?

ジカ熱の主な症状として、軽度の発熱、頭痛、結膜炎、筋肉痛、倦怠感などが報告されています。

しかし、ジカウイルスを持った蚊に刺されても、症状がなかったり、症状が軽いために気付かなかったりする場合もあると言われています。

比較的症状が軽いことが多く、対症療法で経過をみることが一般的です。

妊娠中の女性は特にジカ熱に要注意!

妊婦のおなか

ジカ熱の症状は、風邪の症状と似ていますね。

もしも日本でジカ熱に感染しても、それほど危機感を持たないかもしれません。

しかし、妊娠中の女性とお腹の赤ちゃんにとって、ジカ熱は大変怖い存在です。

ジカ熱が大流行したブラジルでは、ジカ熱が胎児の発育に影響を与えてた例が報告されています。

ジカ熱が原因の障害:小頭症

ブラジルでは、ジカ熱の感染が拡大した2015年10月中旬から2016年1月23日までの間に、赤ちゃんの脳の発育が不十分になる「小頭症」の事例が、4180件報告されました(※2)。

ジカ熱の感染が拡大する前の2014年までの年平均発生件数が156件だったことを考えると、非常に大幅な増加と言えます。

その後、各国による様々な研究や調査を経て、2016年4月にアメリカ疾病予防管理センターがジカ熱と小頭症の間に関連性があるとの見解を発表しました(※3)。

ジカ熱への感染:日本にいても危険性はある?

エクスクラメーションマークとクエスチョンマーク

日本国内で認められたジカ熱感染の例は、全て旅行先でのウイルス感染が原因です。しかし、ジカ熱ウイルスの感染を媒介する「ヒトスジシマカ」は、日本にも存在します。

しかし、ジカ熱ウィルスの感染を媒介する「ヒトスジシマカ」は日本においても常在しています。

日本国内でも感染する可能性がゼロとは言いきれないので、妊娠中や妊娠を考えている人は、特にジカ熱への感染を警戒しておくべきでしょう。

また、妊娠中は、ジカ熱の発症が報告されている国への渡航は控えるようにしましょう。

ジカ熱が流行している地域に関する最新情報は、厚生労働省ウェブサイトの「ジカウイルス感染症の流行地域」ページ(※4)で確認することができます。

日本でジカ熱に感染しないための予防とは?

チェック

衣類と虫除けで防蚊対策

ジカ熱に効果的なワクチン・治療薬はまだ開発されておらず、ピンポイントに効果を持つ予防は難しいものです。

ジカ熱の予防には、毎日のちょっとした虫除け対策も有効です。

特に妊娠中の女性は、例え日本国内であっても、蚊が多い場所へ出かけるときは長袖・長ズボンを着用し、肌の露出部分を減らしましょう。

露出している部分には、虫除けスプレーをつけましょう。

妊娠初期の女性に対しては、「ディート」成分が含まれる虫除けの安全性はまだ立証されていません。特に安全性に注意したい場合は、妊婦でも安心して使える天然由来性成分の虫除けを使うといいでしょう。

※関連記事
赤ちゃんに虫除けは必須!赤ちゃん用虫除けスプレーで蚊の脅威から徹底ガード!

日本国外のジカ熱情報収集を欠かさずに

リオオリンピックをきっかけに、ジカ熱のニュースを耳にした人も多いことでしょう。

ひとつの地域でのジカ熱流行が終わったとしても、妊娠中の女性や、免疫力の低い赤ちゃん、子供は、注意が必要です。

日本国外へ旅行する時は、ウイルスから身を守るためにも、現地の感染症に関する情報収集と虫除け対策を万全にしておきたいですね。

ジカ熱にかからないように予防・対策をおこなおう

赤ちゃんとママの手

ジカ熱の特徴と日本国内での発症情報、予防対策についてご説明しました。赤ちゃんの安全のためにも、妊婦さんは特にジカ熱の感染に注意しましょう。

ジカ熱を事前に防げるように、虫除け対策をおこない、自分自身とお腹の赤ちゃんの健康を守りたいですね。

※1参考文献:厚生労働省「ジカウイルス感染症に関するQ&Aについて」
※2参考文献:ユニセフ
※3参考文献:アメリカ疾病予防管理センター
※4参考文献:厚生労働省「ジカウイルス感染症の流行地域」

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