赤ちゃんの虫刺されが熱っぽく腫れている!虫刺されで高熱が出ることはある?

赤ちゃんにしっかり虫除け対策をしていたのに、気付いたら真っ赤に腫れあがった虫刺されを発見!なんてことありますよね。赤ちゃんの虫刺されに遭うと、患部が大きく腫れ上がり、熱やしこりをもつことも。今回は、赤ちゃんの虫刺されが腫れたり熱を持ったりする原因と、虫刺されに伴う発熱の可能性についてまとめました。

赤ちゃんと大人の虫刺されの症状が違うのはなぜ?

赤ちゃん ママ

私たちの身の周りには、蚊やダニ、ノミなどを始めとするいろいろな害虫がいます。大人が害虫に刺されてかゆみを感じても、薬を塗れば、大方の症状は治まります。一方、赤ちゃんの虫刺されは真っ赤に腫れあがったり、かゆみが強かったり、大人に比べて症状がひどいと感じたことはないでしょうか。

これは、虫が人間を刺した時に注入する「唾液」に対して、十分な免疫があるかどうかの違い(※1)。人体は蚊やダニ、ノミの唾液に対するアレルギー反応として、皮膚の腫れやかゆみを発症しますが、通常は免疫の機能が症状をおさえてくれます。

大人の場合、成長の過程で何度も虫刺されを経験しているため、虫の唾液に対する免疫を持っていることがほとんどです。

一方、赤ちゃんの場合、「虫刺され」自体の経験が少ないため反応が遅く、刺されてから24時間以上も経ってから大きく腫れてくるのです。これを「遅延型反応」といい、虫刺されの数時間後にかゆみや腫れなどが起こり、長い場合は1週間ほど続きます(※2)。そのため、「いつの間に虫刺されに!?」と驚くママ・パパが多いそうです。

仮にママ・パパと同じタイミングで同じ虫に刺されたとしても、大人と赤ちゃんでは腫れの症状が違うということを覚えておくと良いでしょう。

※関連記事
赤ちゃんの虫刺されの腫れは放っておいて大丈夫?腫れの原因と対処法

赤ちゃんの虫刺されが熱を持った時の適切な処置

赤ちゃん 虫刺され 熱

赤ちゃんは、「辛い」や「体が熱い」などの意思表示ができません。長時間泣き続ける、黙ってぐったりするなどの様子を見ると、ママ・パパとしては心配ですよね。

あらかじめ適切な処置を知っていれば、いざという時も安心です。

もしも、虫刺されが熱を持ってしまった時は、まず腫れた部分(虫刺されの患部)を冷やしてください。冷たい水で濡らしたタオルでもいいですが、すぐにタオルが温ってしまうようであれば、保冷剤や氷、アイスノンなどをタオルに包んで患部に当てましょう。

患部を刺激せず、冷やし続けながら安静にしていれば、赤ちゃんの熱は早くて翌日、遅くても数日中には下がることでしょう。

複数の箇所を冷やす時は、赤ちゃんの体温が下がって寒い思いをしないよう、気を付けてあげてくださいね。

赤ちゃんの肌が虫刺されで腫れやすく、熱を持ってしまうのは、体内に侵入してきた菌を撃退しようとして起こる自然な防御反応なので、珍しいことではありません。虫刺され部分が熱を持っても、ママ・パパは慌てず対処してあげましょう。

ただし、虫刺されの後に発熱、嘔吐、呼吸困難、腫れの患部が広範囲に広がるなどの異変が出た場合は、早急に病院で診察を受けましょう。

赤ちゃんが虫刺され後に高熱を出した!原因は?

赤ちゃん

赤ちゃんが虫刺されに遭って皮膚がひどく腫れたり、患部が熱を持ったりするのは、蚊やダニ、ノミへのアレルギー反応と考えられています。

アレルギー反応の発生には、体内のIgEという抗体が関係しています。ただし、IgEが増えたからといって、必ずしもアレルギー反応が出るわけではありません(※3)。

とはいえ、日常的に虫除け対策をし、特にたくさんの虫刺されが予想されるレジャーなどの時は、免疫の弱い赤ちゃんを虫刺されから守ってあげれば、過剰なアレルギー反応を防ぐ助けにもなるでしょう。

また、適切な虫除け対策は、蚊やダニ、ノミなどが媒介する細菌やウイルスによる病気を防ぐことにもつながります。

こうした病気の中には深刻なものも含まれますので、特に高熱などの症状が出た場合は、すぐに医療機関に相談しましょう。

また、一見虫刺されのような発疹でも、実は別の病気によるものだった、というケースもあります。

ここでは、虫刺されをきっかけとして発熱などの症状をみる病気と、虫刺されのような発疹が出る病気を簡単にご紹介します。

症状や罹患経路などの詳しい情報は、国立感染症研究所のウェブサイト(※4)などで調べることができますよ。

虫刺されをきっかけとする病気

デング熱

蚊を媒介とする感染症です。38度以上の高熱、頭痛、関節痛、発疹などの症状が出ます。

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赤ちゃんや子供がデング熱にかかるとどうなる?効果的な蚊対策は?

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)

マダニを感染経路とするウイルス性の病気です。発熱や嘔吐、下痢、腹痛などの症状に加え、頭痛、意識障害、リンパの腫れ、皮下出血などが起こることもあります。高齢層の感染が多く、検査や入院が必要です。

日本紅斑熱

マダニを媒介とする感染症です。発疹の他に、発熱やだるさなどの症状が出ます。治療が遅れると重症化するため、ダニに刺された可能性がある場合は病院でその旨を伝えましょう。

ツツガムシ病

マダニに似たツツガムシを媒介とする感染症です。高熱、発疹、だるさ、頭痛などの症状が出ます。重症化すると多臓器不全のおそれもありますので、病院での検査・診断が重要です。

慢性活動性EBウイルス感染症

EBウイルスへの感染およびウイルスの活性化による病気です。EBウイルスがリンパ球の1つであるT細胞に感染した場合、脳炎や肺炎などのいろいろな症状を引き起こす「慢性活動性EBウイルス感染症」となります。

慢性活動性EBウイルス感染症にかかっている時に蚊に刺されると、発熱や潰瘍といった症状が見られます。「刺蚊症」と呼ばれることもあります。

発症数は年に10~20件程度と、珍しい病気です。

発疹をともなう病気

虫刺されのような発疹と発熱があるけれど、外出の覚えがない、といった場合は、別の病気を疑う必要があるかも知れません。

発疹と発熱を症状とする病気には、以下のようなものがあります。思い当たる場合は、適宜病院で診断を受けましょう。

はしか(麻疹)

38度以上の高熱の後に、「コプリック斑」と呼ばれる独特の発疹が出ます。日本では予防接種が義務付けられているため、2015年以降は麻疹の排除状態となっています。ただし、海外からの旅行客との接触で感染した例もありますので、可能性のひとつとして覚えておきましょう。

風疹

発熱、発疹、目の充血、のどの痛みなどの症状が出ます。こちらも、予防のため、ワクチンの接種が義務付けられている病気です。

突発性発疹症

高熱と、熱が下がった後の発疹が特徴です。

手足口病

手足や口の中に発疹ができ、発熱をともなうこともあります。

ヘルパンギーナ

発熱、のどにできる水泡と、のどの痛みがみられます。

水ぼうそう

かゆみをともなう水疱と、発熱が特徴です

溶連菌感染症

39度前後の高熱、のどが真っ赤に腫れて痛い、などの症状があります。全身への発疹や、「イチゴ舌」と呼ばれる舌への発疹がみられる場合もあります

川崎病

リンパの腫れと発熱、手足のむくみ、発疹、「イチゴ舌」(出ない場合も)などが見られます。入院治療が必須の病気です。

赤ちゃんの虫刺されが熱を持ったら、適切な処置を

赤ちゃん

赤ちゃんの虫刺されが大きく腫れる、発疹と前後して発熱するなどの場面に出会うと、ちょっとしたパニックになってしまうかもしれません。まずは症状や体温を確認し、慌てず冷静に対処することが大切です。

とはいえ、100%完璧に虫除けをおこなうのはなかなか難しいもの。虫の増える春から夏にかけては、赤ちゃん向けの虫除けスプレーなどを活用して、しっかり虫除け対策をしてあげましょう。

虫刺されに関する正しい知識と対策を少しでも頭に入れておけば、いざという時も冷静な対処で乗り切ることができます。

今年の夏は、赤ちゃんの虫除けをばっちりおこなって、虫刺され知らずのお出かけを楽しみましょう。

※1 参考文献:太融寺町谷口医院

※2 参考文献:サザンガーデンクリニック

※3 参考文献:かめさきこども・アレルギークリニック

※4 参考文献:国立感染症研究所

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