赤ちゃんが虫除けスプレーでアレルギーに!?ディート不使用の虫除けが安心!

夏が近づくと、これまで日本で感染する心配のなかった蚊によるジカ熱やデング熱などのニュースを見かけるようになりました。赤ちゃん・子供、妊婦さんなどは特に、虫除け対策が必須です。ところで、一般的な虫除けスプレーでアレルギーを起こす危険性があることをご存知ですか? 今回は、赤ちゃんに虫除けスプレーを使う時に注意したいアレルギー成分や使用の注意点についてまとめました。

虫除けスプレーに含まれる「ディート」はアレルギーの原因に?

ディート使用製品に対する規制

赤ちゃん 虫除け 公園

薬局で販売されている市販の虫除けスプレーには、「ディート」という虫の忌避剤として用いられる化合物が含まれています。ディートはごく一般的な成分であるものの、安全性について不確実な部分があり、日本では厚生労働省により、生後6ヶ月未満の赤ちゃんにはディートの使用をしてはいけないと定められています。ある実験では、ネズミに1本分のディートを吸わせた結果、そのネズミは死んでしまったという報告もなされています。

大人でさえも、このディートがアレルギーの原因となって、死に至るかもしれないアナフィラキシーショックを起こしたという事例もあります。ディートは誤った使い方をすると、最悪の場合、けいれんや脳障害、精神障害をも引き起こしてしまう化合物なのです。

また、世界では下記のようにディートに対する厳しい規制が設けられています。

  • アメリカでは、子供への使用に厳しい制限を設けている。
  • カナダでは、乳幼児への使用禁止。
  • 日本では、6ヶ月未満の赤ちゃんのみ使用禁止。

上記をみてわかるように、日本の規制が一番低くなっています。これは、厚生労働省で実験をおこなった結果、それほど大きな危険があるとみなされなかったためです。虫除けスプレーに含まれるディートの濃度によってその危険性も変わってきますが、赤ちゃんや妊婦さんなどに影響があるのは確かでしょう。赤ちゃんへの使用は控えたい虫除け成分といえます。

※参考文献:厚生労働省「ディートを含有する医薬品及び医薬部外品に関する安全対策について」

ディート入り虫除けスプレーでアナフィラキシーショックを起こした過去事例

赤ちゃん ママ 虫除け

いつもどおり朝食を食べて遊びに出かけた子供が、アレルギーを起こしてアナフィラキシーショックになり、救急車で緊急搬送された例があります。食べ物や触れるもので、思い当たるアレルゲンはなかったことから、外出前に使った虫除けスプレーが原因であることがわかりました。

また、大人でも例外ではなく、いつもは使用しないディート入りの虫除けスプレーをしてレジャーに出かけたところ、スプレーをした部分の両腕と首回りにみるみるうちに大きなボツボツの発疹が発生。その後、背中や腕、足へと発疹は広がり、30分後には目まいと吐き気に襲われ、動けなくなってしまい…。まさにアレルギーが原因のアナフィラキシーショック状態に。その後、救急車で搬送されアレルギー抑制効果のある点滴を受けたところ、命に別状はなかったそうです。

ほかにも、

  • 3歳の子供が2週間程度、虫除けスプレーの使用を続けていたら障害が出てしまった。
  • イギリスで18件の重度神経障害の報告がある。そのうち3名は死亡。
  • 適切な回数の使用でも、事故が発生している。

などの報告がなされています。

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虫除けスプレーでもしもアレルギー症状が出た場合は

小児科 皮膚科 病院 医師

ディートによるアレルギー症状(例)

  1. 毎日ディートを含む虫除けスプレーを使用すると、中毒症状が出る可能性がある。
  2. 神経障害が主な症状。
  3. けいれんや昏睡状態は30分~1時間位で発生する。

もしもの場合に自宅でできる対処法

  1. 虫除けスプレーが口に入った時は口の中をゆすぐ。
  2. 赤ちゃんが舐めてしまった程度であれば、少し様子を見る。
  3. 体重10㎏あたり5ml以上の虫除けスプレー液を飲んでしまったら救急車を呼ぶ。
  4. 目に入ったら流水で15分以上洗う。
  5. 皮膚に大量についてしまったら、水と石鹸で洗い流す。
  6. 目や皮膚にスプレーをすると痛がる場合、また洗っても痛がるときは病院に連れていく。

アレルギー症状が見られる場合、病院に連れていくときは、使用した虫除けスプレーを必ず持参しましょう。また、症状が出たときの状況を医師に詳しく話すようにしてください。飲み込んだのか、皮膚についてしまったのか、目から入ったのかなど、その状況に応じて応急処置も異なります。

赤ちゃんの虫除けスプレーはディートフリーが安心

虫除け アロマ

天然由来のアロマ成分入り虫除けスプレー

蚊によって媒介される病気の予防のためにも、赤ちゃんの虫除け対策は大切です。しかし、赤ちゃんのうちにいくらアレルギー検査をおこなっていても、基本項目のみへの検査が大半で、すべてのアレルゲンを把握することは難しいですよね。免疫力もなくお肌もデリケートな赤ちゃんや子供には、ディートフリーの虫除けスプレーを使用するのが一番安心です。

「赤ちゃん・子供用」としている虫除けスプレーの中にも、ディートが含まれている製品があるため、必ず成分表示を確認してください。ディートフリーの虫除けスプレーは、虫が嫌うユーカリ、レモングラス、ペパーミントなどの天然アロマ成分が含まれています。天然由来成分を使用しているため、一般的な虫除けスプレーよりも少々割高ではありますが、お肌への刺激や成分によるアレルギーの心配もありません。ただし、アロマ成分や天然成分自体に赤ちゃんがアレルギーを持っている可能性もあります。例えアレルギーのある成分が入っていなくても、パッチテストをおこなってから使用するようにしましょう。

プラスアルファの虫除け対策

虫除け忌避効果のあるアロマ成分は安全に虫をガードできるものの、その分、やはり化学合成成分のディートに比べれば虫除け効果は弱め。そのため、虫除けスプレーにプラスアルファで、対策を講じるとより安心です。明るい色の服や帽子で虫が寄ってこないようにしたり、服に貼るシールタイプの虫除け、ベビーカーに吊るすタイプの虫除けなど併用するのがおすすめ。また、夏場は熱中症にならないように、通気性のよい素材の長袖、長ズボンでお出かけすると肌の露出をおさえられます。日焼け対策にもなるので一石二鳥です。

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それでも…どうしても赤ちゃんにディート入り虫除けスプレーを使う場合は

赤ちゃん ママ 公園 虫除け

赤ちゃんには避けたいディート入り虫除けスプレーですが、「手元に天然由来の虫除けスプレーがない」「どうしても蚊に刺されたくない」などの事情によって、ディート入り虫除けスプレーを使う場面があるかもしれません。そんな「どうしても」なときには、下記の4つのポイントをきちんと守って使用するようにしましょう。

ポイント① 生後6ヶ月未満の赤ちゃんには使用しない。
ポイント② 生後6ヶ月以降の赤ちゃん、または子供に使用する場合は、1日の使用制限を必ず守る。
ポイント③ 何度も使わずに、ここぞというときにのみ使用する(虫の多い場所に出かける時など)。
ポイント④ 顔にはスプレーをしない。

赤ちゃんの健やかな肌を保ち、アレルギー知らずの健康な毎日のためにも、ディートの危険性、正しい虫除け対策は知っておきたい大切なことです。赤ちゃん・子供のうちは、アレルギーもまだまだ心配な時期ですので、肌に塗る製品の配合成分をきちんと確認するようにしましょう。また、虫除けスプレーと共に他の対策方法と併用して、効果的に蚊の脅威から赤ちゃんを守ってあげましょう。

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